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インドの神様

インドは神様が一杯。八百万の神様のいる日本と良く似ています。
その中でも神の上の神と言われているのがクリシュナです。(シバ神や他の神が一番と言う人もいますが、、、。)
この女性はクリシュナに歌を捧げて恍惚となっています。

ガネーシャ神はシバ神の息子で人気があります。
仏教に取り入れられて日本では聖天様として祭られています。生駒の聖天や待乳山聖天などが有名です。
足元のネズミはガネーシャ神の乗り物と言われています。どのようにして乗るのでしょうか?
近世の聖者ラーマクリシュナ(1836-1886)です。後ろに見えるのはカーリー女神です。カーリーは恐ろしい姿をしていますが、この人にとっては宇宙の母なる神でした。
悪魔にとって、これほど恐ろしい神はありません。
インドの映画では邪悪な行者がよくこの神を祀って霊力を得ようとします。
同じ神を祀ってもその心根によってつながる世界が違うということでしょうか?

セラフィム
セラフィム
ロシアの聖人セラフィム(1759年 - 1833年)がクマにエサをやっています。この人が亡くなって70年後に遺体を掘りおこしたところ腐ってなかったことで有名です。高い境地の聖者にはこういう現象がよくあるそうです。


インドのパラマハンサ・ヨガナンダ(1893-1952)の遺体も20日あまり経っても生前と全く変わりませんでした。
「あるヨギの自叙伝」はアップルの創業者スティーブ・ジョブズの愛読書として有名です。

ババジ。(ババは父。ジは敬称)
名前、生年は不詳。現在まで数世紀にわたりヒマラヤに肉体を持って生きていると言われます。
姉はマタジ(マタは母。ジは敬称)。この方も今もガンジス川のほとりの地下洞窟に生きておられるそうです。
ババジの存在はヨガナンダの著書によって一般に知られることとなりました。
ヨガナンダはマハトマ・ガンジーにクリヤヨガの指導をしました。
ビートルズにも影響を与えています。
最後列の左端にいるのがヨガナンダの師のスリ・ユクテスワで、ババジの孫弟子にあたります。

メンバーの一人ジョージ・ハリスンはクリシュナの帰依者でした。エホバもアラーも仏陀もその根源はクリシュナだと言っています。
15世紀の聖者チャイタニアです。クリシュナを讃えて歌っています。クリシュナの化身と言われています。




トラやライオンも踊っています。聖者の愛の前には敵はいません。万物に敵意を捨てると、このようになるそうです。ヨガナンダの師のスリ・ユクテスワは毒蛇を手拍子で踊らせたそうです。
ツカラム
ツカラムなどの昇天

16世紀のインドの詩人・歌人ツカラムTukaramです。人生で一番大切なことは神(クリシュナ)をいつも想い讃えることだと説きました。
最後には神の国から迎えが来て生きたまま昇天したと伝えられています。
エリヤの昇天。(旧約聖書 列王記下2:11 )
『火の車と火の馬があらわれて、ふたりを隔てた。そしてエリヤはつむじ風に乗って天にのぼった。』
洋の東西を問わず、聖者のお話には共通点があって興味深いですね。

地上にいるのがエリシャ。天に昇っているのがエリヤ

クリシュナの偉大な献身者ミラバイは16世紀の北インドのある小国の王女でしたが追放されて吟遊詩人になりました。
伝説によれば、ミラバイ追放後、国が傾いたため聖女を追放した罰があたったということになり大臣が迎えに来て帰国の要請をしました。
ミラバイは最後に寺で踊らせて欲しいと言うと中に入り扉の鍵を閉めました。
しばらくは歌う声が聞こえていましたが声がしなくなったので扉を開けてみるとミラバイのショールがクリシュナ像にかかっているだけで誰もいなかったということです。神と融合した(生きたまま肉体を消した)と言われています。
ガジェンドラ
ガジェーンドラモクシャ
(ゾウ王ガジェーンドラの救済)
ゾウの王ガジェーンドラは前世は南インドの王様でヴィシュヌ神の敬虔な信者でしたが、ある事情によりゾウに生まれかわりました。
ある日、湖に水を飲みに来たところをワニに襲われ水の中に引きずり込まれそうになりました。ガジェーンドラとワニは、それから長きにわたり戦いました。段々とガジェーンドラが弱り、死を目前にしたとき彼はヴィシュヌ神を思い出したのです。
彼はハスの花を摘み取り天に掲げるとヴィシュヌ神に祈りました。
するとどうでしょうか? ガルーダに乗ったヴィシュヌ神が現れ、円盤(チャクラ)をワニに向けて投げつけワニの首を切り落としました。ガジェーンドラはヴィシュヌ神によって救済され神の国へと昇天しました。
なお、このワニは元は神々の一人でした。あることが原因でワニに姿を変えられていたのです。彼も救われ元の姿に戻ることができました。

ヴィシュヌ神の乗り物はガルーダという名の鳥です。ガルーダインドネシア航空の名前はここから来ているようです。なお物騒な話ですがパキスタンの弾道ミサイルはガウリ(シバ神の妃の名前)、インドのミサイルはアグニ(火の神)です。神々の名前を使うのはお国がらでしょうか。
マヒシャースラ・マルディーニ
(悪魔マヒシャーの討伐)

かつて悪魔が地上を征服したとき、ヴィシュヌ、シバ神、ブラフマー神ほか多くの神々が力を結集して作り上げたのが女神ドルガーです。この絵は女神ドルガーが悪魔を討伐するところを描いています。
女神ドルガーの祭りは毎年、秋に行われ、学校や会社は休みになります。特にベンガル地方では盛大に催され、まるでクリスマスと正月が一緒に来たみたいな感じになるそうです。
なお女神ドルガーの怒りが頂点に達したときに、その額から生まれたのが女神カーリーです。
ですから美しい女神ドルガーも、恐ろしい女神カーリーも一体と言うことになります。女性は優しい存在でもあり、恐ろしい存在でもあります。
ドルガーはシバ神の妃とみなされたり、クリシュナ神の妹とされたりします。いずれにせよ宇宙の最高神の一つの姿ということになるようです。
女神を讃える歌のリンクを貼っておきます。インド人でこの歌を知らない人はいないでしょう。
ナラシンハ
ナラシンハ(ヴィシュヌ神の化身)
